自走人生のススメ vol.35:
「自分が何を目指すのか?」“自分探し”の旅に出帆
京都リカレントステイ同行取材ver1 2020.01.22定年後入門

定年後研究所で企画した、全国初の複合型リカレントプログラム「京都リカレントステイ」が、今月13日からスタートした。今回の「リカレント(学び直し)」では、「レクチャー(座学)」に「フィールドワーク(実習)」を加えて設計してみた。学びと体験から、「自分が何を目指すのか?」という“自分探し”に取り組むことを目的としたものだ。

そのフィールドワークのひとつである『京都へのUターンIターン支援に向けた効果的な企画を考えるプロジェクト』を覗いてみた。

場所は、古い町家を利用した「京都リサーチパーク町家スタジオ」(京都市上京区)の一室。このビジネスコミュニティー施設を運営する田村篤史さん(ツナグム代表取締役)が、フィールドワークの企画、進行役だ。

「これから『チェックイン』をやります。このワークに参加した今の気持ちをありのままに語ってみましょう」と語る田村さん。巧みなリードが、参加者の胸襟を開いていく。  最初は緊張していた5人の参加メンバーも、町家の畳敷きの広間に車座になってワークを進めていくうちに、どんどん一体化していく。お互いをニックネームで呼び合うというルールもフレンドリー。

田村さんは、ツナグムの事業展開とともに、京都で暮らしたい人の想いを形にする任意団体「京都移住計画」の代表を務める。人材関連会社での転職支援や企業の採用支援の経験をもとに、現在は、キャリア支援、商店街、町家などのキーワードで様々な組織やプロジェクトの中での働き方を実践している。

今回は、その経験やノウハウを提供いただき、「移住希望者の疑問や不安に応えるための企画を考える」手助けをしてくれる。

参加者5人の属性や目的は様々だ。「私はリアルに京都移住を考えています」というKさん。「会社経営をやっていて、移住者の中高年社員採用を考えています」というMさん。「キャリアコンサルタントをやっているので、中高年社員のセカンドキャリアの導き方のヒントが得たくて…」というYさんなど。

勤務先で行われる研修と違って、参加者は車座論議の中から、相互に様々な生き様や考え方に触れていく。この“他流試合”形式も、京都リカレントステイの特徴だ。

その日のセッションの終わりに行った「チェックアウト(受講後感想)」では、「勤務先などの環境の違いで、『働き方に対するこんな考えがあるんだ』とか『こんな人がいるんだ』という新鮮な気づきがありました」という感想も出てきた。

フィールドワークは、来年2月の「提言」を目標に、次回は年明け1月中旬に、町家スタジオに再集合して行われる。

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得丸英司(とくまる・えいじ)
1957年生まれ。「一般社団法人定年後研究所」所長。星和ビジネスリンク取締役常務執行役員。
大手生命保険会社で25年にわたり、法人・個人分野のFPコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事、慶應義塾大学大学院講師などを歴任。日本FP協会特別顧問。