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仕事
2018年07月01日

定年退職直前の50代!4つの力で強く生き抜こう

定年退職直前の50代!4つの力で強く生き抜こう 2018.07.01働く


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人生100年時代、50代からの人生は後半戦となります。単に割り算したらそうなるということではありません。50代以降の人生には、明らかにそれまでの人生とは異なる側面があり、前半戦とは異なる「生き方」、異なる「能力」が必要になってくるのです。

では、前半戦と後半戦では、生き方にどんな違いが生じるのでしょうか。まずはそのことについて考え、次に後半戦、特に50代の日々に必要となる能力について考察していきます。

後半戦は「個で生きる時代」

人の生き方は多様ですが、こと日本社会においては、高度経済成長期に一般化した「会社員生活」というものが、今もなお根強く標準性を保っています。それなりの学校を出て、それなりの会社に入れば、よほどの不運がない限り、定年と呼ばれるその日まで、安定した生活が保証されます。言うなれば、安全運行の列車に乗ったようなものだと、今もなお考えられているのです。

ただ、現実を見ていると、実はそんなにシンプルではありません。

確かに、会社員生活の前半に関しては、ほとんど横並びで行くことが多いでしょう。しかし、年次が進むにつれ、それぞれの置かれた位置はかなり違ってきます。特に40代から違いは徐々に大きくなり、50代に至って極大化し、やがて定年の日に至ります。

イメージ的な表現になりますが、その列車は確かに終点までは連れて行ってくれますが、途中で切り離され、気がつけば、それぞれがまったく別々の駅に降り立っているといった具合です。つまり会社員生活を生きる人の、50代以降の人生は、切り離された列車にしばらく乗った後、定年で降車し、定年後という一人旅(たぶん徒歩だ)に出ていくようなものです。

前半戦のように、列車(会社)の慣性に身をゆだねることはできません。何ごとも自分で判断し、前に進まねばならない「個で生きる時代」が始まるのです。

では、「個で生きる時代」の始まりである50代、人はどのような能力を磨き、直面する難局を乗り越えつつ、長い「定年後」に向けて備えなければならないのでしょうか。以下、そのために必要な4つの力について考察します。

第1の力:ストレスに耐える力(コーピング力)

50代は変化のときです。会社生活では、役職定年や転籍など、これまで経験したことのない変化に遭遇する可能性があります。給与ダウンや仕事内容の大幅な変化もありうるでしょう。一方、私生活においても、身体的な不具合が増加したり、親の介護の問題が発生したりするなど、やはり大きな変化に遭遇する可能性が高くなります。本当に大変な時期です。

変化、特にマイナス方向での変化は、大きなストレスを生みます。変化の時代である50代のストレスは、人生でも最高レベルに近いものとなる恐れがあり、この時代を何とか乗り越えていくには、ストレスに対処する力(コーピング力)が必要です。

ストレスへの対処には、思考を転換するとか、呼吸を整えるとか、さまざまな方法がありますが、効用には個人差があり、一概に「これが正解」といえるようなものはありません。しかしただ一つ、意識をひたすら「今できること(行動)」に向けることは、ストレス対処の重要なカギになると覚えておいてください。

怒り、不安、悲しみなどの負の感情(心理的なストレス反応)は、一つの出来事の意味を、頭の中で過剰増殖させることで生じます。逆にいえば、他のことに意識が向かえば、負の感情を生み出す思考は遮断され、ストレスは軽減されることになるのです。「今できること(行動)」に集中することは、負の思考への対抗手段として、非常に有効といえるでしょう。

第2の力:テーマを見つける力

人間の基本は、自分で考えて前に進むことにあります。子どもだってそうあるべきだし、ましてや50代ともなれば、あまりに当然のことです。

しかし残念なことに、黙っていても誰かがどこかに連れて行ってくれる列車生活に慣れてしまうと、その当然はあまり当然ではなくなってしまいます。会社生活では、「我」は抑制すべきものであり、人々は極力「自分で考える」ことを避けようとします(もちろんすべての会社においてではありませんが)。上司の指示を聞き、それに応えることに慣れてしまった結果、「自分で考えて前に進む」という基本は、むしろ退化した状態で50代に至っているケースが多いのです。

しかし、50代以降の「個で生きる時代」において、そうした生き方はもはや許されるものではありません。上司の指示がなく、すべてを自分で決めなければならないことも、少なからずあるでしょう。そうしたとき、「何をどうしていいか分かりません」では、話にならないのです。

必要なのは、自分自身で「テーマを見つける力」です。それがあれば、いかなる状況にあっても、自分で前に進んでいくことができるはずです。

第3の力:人望を得る力

困ったとき、助けてくれるのは他人です。しかし、無条件で助けてくれるほど、世間は甘くはありません。日頃は威張り散らしておいて、困ったときだけ「何とかしてくれ」と哀願する。そんな人物のために、誰が懸命に動いてくれるでしょうか。

必要なのは「人望」、すなわち慕い仰がれるような存在として、人から好意をもって迎えられるようになることです。しかし、それは1日にして何とかなるようなものではありません。日頃の「善き行いの総和」でしか、獲得できないのです。

人望の獲得のためになすべきことは多いですが、こと50代において大切なのは、ひたすら「傾聴」に努めること。人は誰も、相手から受容されることを望んでおり、あなたがきちんと傾聴すれば、それだけで相手の好意を得ることができます(もちろん、表面的な「聴いているフリ」ではダメ。本気で聴くことが絶対条件です)。

50代にもなると、人間は多かれ少なかれ「自分はひとかどの人間だ」と思っており、他人の意見を尊重する気持ちや、他人から何かを吸収しようとする意欲は、消失しかけているものです。そんな自分にむち打つことが求められているのではないでしょうか。

第4の力:「言い訳」を封じる力、動き出す力

50代に入ると、多くの人は腰が重くなります。簡単にいえば行動しなくなるのです。しかし、それでは個の時代を力強く生き抜くことは難しいといえます。厳しい状況であればあるほど、とにかく能動的に動き、打開の道筋を自分で見いださねばならないのです。

動かない人の特徴は「言い訳上手」ということに尽きます。「時間がないから」「もう若くないから」「周囲に迷惑をかけるから」などなど。動くための理由づけでなく、動かないための理由づけを熱心にする傾向にあります。動くことには必ず何らかのリスクがあり、またコスト(手間)が発生します。それを回避しようとして、頭の中で「自己正当化」を図ろうとするのです(心の中に「後ろめたさ」があるので、そうしないと落ち着かないのでしょう)。

もしあなたがそうしたタイプならば、今日からすぐに「頭の中のクセ」を取り除くことに努めましょう(「今日は忙しいから無理だ」などと言い訳をしないでください)。まずはそうした局面で自分がどのような思考(言い訳)をするか、自己チェックをします。そして、そうした言い訳が浮かんだら、それに対してどのような反すうをするか考えてみるのです(「じゃあいつやるの?」「今でしょ!」は、まさにその実例です)。

もちろん、他にも獲得すべき能力はたくさんあります。でも、まずはここに記した「4つの力」の獲得を本気で目指してください。長い人生の後半戦、強い味方になってくれることでしょう。


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