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2019年02月05日

生涯現役を「自身の力で」切り開く!

自走人生のススメ vol.1:
生涯現役を「自身の力で」切り開く!50代になったら一度立ち止まる 2019.02.05定年後入門


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『定年後の暮らしを楽しみにしていますか?』

■ 「楽しみです」44%
■ 「楽しみでないです」12%
■ 「どちとも言えないなぁ」44%

これは「定年後研究所」がポータルサイト上で運営する「50’Sコミュニティ」で行ったアンケート結果である。「50’Sコミュニティ」はウェブ上で仲間と語り合える場で、現在40~50代を中心に約7400人が参加している。

このアンケート結果を分析してみたところ、「楽しみか、楽しみでないか」の分かれ目は、どうやら「定年後にやりたいことが決まっているか(イメージできているか)」であるようだ。会社人生を卒業し自由な時を過ごすことのできる定年後の世界。具体的にやりたい事が明確になっている人は「楽しみ」と考えるが、やりたい事を決めていなかったりイメージできていない人は「暇になってしまいそうで楽しみでない(不安だ)」という。

「人生100年」という言葉を毎日のように耳にするようになった。現在の50代会社員が定年を迎えるころには、「生涯現役」を実践することができる社会インフラが整っているだろう。折しも来年から新しい元号の時代が始まる。当研究所では、その新しい時代の定年の概念を「定年3・0」とした。誰でも、どこでも、さまざまな形態で、能力や経験を複合的に提供することで「自分自身の新しい価値」を活かすことができる時代がやってくる。それは、「定年がほぼ人生のゴール」であった昭和の定年(定年1・0)や超高齢社会が現実のものとなり前例のない不安が増大した平成の定年(定年2・0)とは一線を画す。

考えてみれば、定年を迎えるまでの人生には親や会社など「頼れるもの」の存在があった。だが定年後は、頼れるもののない「自身の力で」切り開いていかなければならない人生と言えよう。それを当研究所では『自走人生』と命名した。自身の力でレールを敷きながら生きていかなければならない人生が始まるのである。

50代になったら一度立ち止まる

「自走人生」を実践するためには、相当の準備期間が必要だ。親に頼っていた学生時代から、会社に頼り始める社会人への「レールの乗り換え」のように一朝一夕にはいかない。50代になったら「一度立ち止まってこれまでの会社人生を振り返り、定年後に向けての準備に取りかかる」ことをぜひ実践していただきたい。

定年後研究所は、このような「自走人生の準備」にチャレンジする50代会社員に向けて、さまざまな情報とともに、新しいネットワークづくりや学び直しに向けたヒントを提供していきたいと考えている。このコラムでも「自走人生」準備のために役立つ情報を紹介していきたい。

夕刊フジで毎週金曜日に連載中

得丸英司(とくまる・えいじ)
1957年生まれ。「一般社団法人定年後研究所」所長。星和ビジネスリンク取締役常務執行役員。
大手生命保険会社で25年にわたり、法人・個人分野のFPコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事、慶應義塾大学大学院講師などを歴任。日本FP協会特別顧問。

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