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仕事
2018年12月21日

仕事は幾つあってもいい!100年時代のビジネスライフvol.6

外資系企業での輝かしいキャリアから一変。
リストラを機に新たな自分を発掘、発信し続ける勝屋 久さん55才 Part2

仕事は幾つあってもいい!100年時代のビジネスライフvol.62018.12.21働く


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新卒で入社したIBMでキャリアを積み、更にIBM Venture Capital Groupの日本代表を任され、活躍の場を広げてきた25年でしたが、予想外のリストラ宣告に闇の淵に突き落とされた思いでした。2010年3月のリストラ宣告後、人生お手上げ状態で死にたいと思う日が続きました。

実は、人生をリセットしたいという気持ちはリストラの2~3年ほど前にもありました。ベンチャー起業家を集めてのネットワーキングイベントではキーパーソンとして明るくふるまっていたのですが、起業家たちの渦巻くエネルギーにあてられ、自分探しに憧れ、プライベートでは妻子を置いて一人暮らしを始めたことが引き金でした。子供を置いてきた身勝手な自分の罪悪感に苛まれ、自殺したくなるほど精神は蝕まれていったのです。

リストラで職を失い「本当の自分探し」に否応なく注力するはめになったのは皮肉でした。退社までの長い有給休暇の中でアメリカに行くことにしました。IBMの元上司の結婚式に出席するためアリゾナ州フェニックスに近い、パワースポットとして名高いセドナに1週間滞在していた時に、また急にひどい不安感に襲われました。素晴らしい天気と心洗われる壮大な風景とは裏腹に、暗黒に引き込まれるような気持ちを持て余し、気分は最悪でした。

しかし折角、力をもらえると有名なセドナに滞在しているので、暗い心を持ったままベルロックという赤い岩山に登ってみることにしました。この時経験した体の感覚と精神の転換をどう表現したらいいのか・・・。登った岩から凄まじいエネルギーが自分の尾てい骨を通じて入ってくるのを感じたのです。心が闇から抜け出し、湧き上がってきた根拠のない自信は時間が経っても消えなかったのです。

2010年7月の正式退社後、友人たちから幾つか顧問として職をもらい、生活の心配はとりあえずなくなったのですが、本当に自分がしたいことを形にするのはこれからでした。最初にしたことは、内なる自分ととことん向き合うことでした。自分が本当にしたいことは何なのか、どんな風に役に立ちたいのか・・・。心のうちなるものを言葉にする努力を続け、「つながりによって人が輝くお手伝いをする」この言葉が降りてきたのです。紹介した二人が何かを共有して輝く瞬間をこれまでも幾度となく見てきました。そして、二人の心と自分の心も繋がりたいと願いながら、役に立つ場所を増やし、活動を広げていきました。


2017年秋現在、勝屋久氏の仕事は「スラッシュ・パーソン」の理想形像であり多彩です。

*ビジネス・ブレークスルー大学 客員教授
*福岡県 Ruby・コンテンツビジネス振興会議 理事/ビジネスプロデュース事業プロデューサー
*総務省 NICT(情報通信機構) ICTメンタープラットフォーム メンター
*総務省 地域情報化アドバイザー
*西粟倉ローカルベンチャースクール メインメンター
*厚真町ローカルベンチャースクール メインメンター
*SENQ霞ヶ関 メンター
*鯖江市 NPO法人エル・コミュニュティ 理事
*上智大学理工学部 非常勤講師
*富山県立大学MOT 非常勤講師
*八戸大学・八戸短期大学総合研究所 客員研究員
*株式会社アカツキ(証券コード3932) 社外取締役
*株式会社クエステトラ 社外取締役
他、多数のベンチャー企業にてアドバイザー
*画家 など
これらをスラッシュで区切るとどうなるでしょう。経営者メンター / 大学教員 / 自治体アドバイザー / 事業プロデューサー / 社外取締役 / 画家・・今後まだまだ連なっていきそうです。

Part3・・・に続きます

(文 槇 徳子)

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