定年前後の人のための「講師デビュー」入門 vol.7
培った知見が大きな財産!
定年前後の人のための「講師デビュー」入門 vol.7 2018.08.06学ぶ・教える
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講師デビューの近道!?行政関連の講師募集情報に注目
これまでのビジネス経験を、講師として次世代のビジネスパーソンに伝えていく。定年後の働き方として、とても魅力的に見えますが、「どうしたらその道に進めるのかわからない」という方も多いと思います。本連載では、講師養成の専門家であり、『定年前後の人のための「講師デビュー」入門』の著者でもある鈴木誠一郎さんに、「講師への道」をナビゲートしていただきます。
連載8回目では、講師デビューの機会を与えてくれるかもしれない「行政の講師募集情報」についてお伝えします。まだ事例が多くなく、あまり知られてもいませんので、一種の「穴場」であるといえます。ぜひ参考にしてみてください。
講師募集をしている自治体の紹介
現在、全国の都道府県市町村では、私たちに「生涯を通じて学習を促し、充実した生活を営んでもらおう」という目標のもとに「生涯学習課」が設置されています。それぞれの市町村が独自に講座プログラムを作ったり、市民から講師を募集したり、講座企画案を募集したり、と活発な活動が行われています。また、「講師」としての登録システムを設けたりしている市町村もあります。事例をご紹介しておきます。ぜひ、あなたもお住まいになっている地域の「生涯学習課」を調べてみてください。
「平成24年度市民自主企画講座・企画案募集」内容について
千葉市生涯学習センターでは、生涯学習に関するさまざまな相談ができます。ネットによる受付ではなく、生涯学習担当の方が対応してくれます。ユニークだと思うのは、一般の方から「自主企画講座」や「企画案」を広く募集していることです。お近くにお住まいの方であれば、ご自分が「講師」として、デビューできる具体的な「場」として利用できると思います。あなたの町でも調べてみましょう。
群馬生涯学習センターでは、ホームページで「講師」やスキルを持つ「人材」を募集しています。具体的に「講師」を募集している部署があって、いつも地域の住民からの希望を受け入れてくれる用意があるというのは、私たちにとっては非常に敷居が低く参加しやすい環境だと思います。
埼玉県でも積極的な取り組みが行われております。生涯学習課が設置されております。
大事なのは、まずは行動してみること!
このように全国の都道府県では、多くの地域で「生涯学習課」が設置されています。あなたの得意な「テーマ」で人材バンクなどに登録してみてはいかがですか。大事なことは、まず行動してみるということ。すぐに登録しなくても、実際に生涯学習課の窓口に行って、担当者の方のお話を聞いてみるだけでも良いと思います。また、同じ地域住民の方が「講師」として勉強会やセミナーを行うことがあれば、試しに聞いてみてはいかがでしょう。どんな形でも、自ら動いてみると新しい可能性に遭遇するものです。それが、「講師デビュー」を実現する「出会いの場」になっていくと思います。
- 鈴木誠一郎(すずき せいいちろう)
- 京都府生まれ。立教大学経済学部卒業後、日産自動車株式会社に入社。
同社にて28年間勤務し、営業部、マーケティング本部、経営企画部、地域戦略部、人材開発部などを経験。その後ビジネスコンサルタントとして独立。コンサルタント志望のビジネスマンをフェイスツーフェイスで支援する「オンリーワン・コンサルタント養成アカデミー」を主宰している