1. HOME
  2. ライブラリ
  3. みんなはどうしてる?生活編vol.1
生活
2018年08月01日

みんなはどうしてる?生活編vol.1

みんなはどうしてる?定年後のリアルな事情を徹底解明!(生活編)vol.1

意外な結果!?定年後の生活が充実しているその理由とは? 2018.08.01定年後入門


[top_taglist]

60歳で定年を迎え90歳まで生きる、と仮定すると、その期間は30年。すなわち人生の3分の1が「定年後」であり、その日々をどのように過ごすかは、高齢化社会における「人生の大問題」といえます。本サイトの運営機関である一般社団法人定年後研究所では、50代(定年前)と60代(定年後)の方々を対象とするネット・リサーチを独自に実施。定年後の生活についてあれこれ探ってみました。

最近、メディアで「定年後問題」を取り上げることが多くなっていますが、その論調は基本的に明るいものではありません。いつ終わるか分からない健康問題や経済問題を抱えながら過ごす、憂鬱(ゆううつ) な時代。そんなイメージが、社会全体に広がっているように思われます。

だからこそ、今回、60代の定年退職者を対象にしたアンケートを実施して、意外に感じたのは、「定年後を生きる当事者たち」は、とくに憂鬱な日々を送っているわけではなく、それなりに充実感を持って日常を送っていることです。

まずは質問Aへの回答結果をご覧ください。

質問A:)会社勤務時代に比べて、1日の時間をどのように感じますか?

内館牧子さんの『終わった人』(講談社)の影響などもあり、アンケートを作成した時点では、定年後はさぞやヒマを持て余し、長い1日を過ごしているだろうと、勝手に考えていました。ところが、その予想は見事に裏切られ、「定年後の方が短く感じる」と回答した人の方が、「定年後の方が長く感じる」と回答した人よりも、圧倒的に多数派となりました(「どちらともいえない」人が4割近くいますが)。

このことは、質問Bの回答結果においても同様です。

質問B:)毎日の充実度はいかがでしょうか? その理由もあわせて教えてください。

「あまり充実していない」「まったく充実していない」の両者を併せても15%程度であり、「大変充実している」「充実している」勢と比較すると、圧倒的な少数派となっています。世の中のネガティブなイメージとは裏腹に、なかなか上機嫌な日々を送っていることがうかがえます。

このように、定年した人々はそれなりに充実した日々を送っているようですが、「充実感の理由」は、いったい何なのでしょうか。質問Bでは、「充実」ないしは「非充実」の理由をフリーアンサー方式で聞いているため、それを見れば、「理由」はかなり具体的に分かります。「充実感の理由」をざっくり分類したところ、下記のような類型になりました。この類型に収まらないものもありますが、おおむねこの辺りに収まるといって差し支えないでしょう。

■ 「充実感の理由」の回答類型

  1. ・類型1:「自由に行動できる」から
  2. ・類型2:「好きなこと(趣味)に存分に時間がかけられる」から
  3. ・類型3:「家族との時間が十分に持てる」から
  4. ・類型4:「のんびり暮らせる」から
  5. 「今までできなかったことにトライできる」から
  6. 「それなりにやるべき仕事がある」から

健康面の衰えがあまり顕著でない時代ということもあるでしょうが、会社勤務時代にはなかった「自由さ」の中で、楽しく日々を送ることができていることがうかがえます。もちろん、先々の健康や暮らし向きに対する不安感がないわけではないでしょう。それでも、十分に「いま」を楽しむことができているのですから、それはそれで素晴らしいことです。

最終的には誰しも老い、いつかは死んでいきます。先々のことだけに焦点を当ててしまうと、人生は暗たんたるイメージとなり、ロクなことにはなりません。「定年後」について考える際には、「毎日が楽しいかどうか」という、「人生の最優先事項」を無視してはならないことを、アンケート結果は示唆しているのではないでしょうか。


マクロミルのモニタ会員に対するインターネットリサーチ
2018年03月14日(水)~2018年03月15日(木)実施
実施対象者:60代の定年退職者
n=309(うち男性n=206、女性n=103)


■ おすすめコンテンツ

定年してからも多くの出会いと発見がある人生を送ってほしい、通勤・就寝前のほんの少しの時間、各ジャンルの設問に答えるだけで、あなたが知らない自分に気がつける。きっと・・・これからの人生を豊かにする答えがここにあります!

[taglist]

ページトップに戻る