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生活
2018年07月27日

みんなはどうしてる?学び編vol.2

みんなはどうしてる?定年後のリアルな事情を徹底解明!(学び編)vol.2

少数派のマナビビトに見る!50代がリアルに学んでいること 2018.07.27働く


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高齢化が進展するのに伴い、できるだけ長く働き続けることが不可避となってきている昨今、50代以上の人々の「学び直し」を求める意見が多くなっています。「50代にもなって勉強なんかしたくない…」といった甘い意識では、もはや生き残れない時代なのです。本サイトの運営機関である一般社団法人定年後研究所では、50代(定年前)と60代(定年後)の方々を対象とするネット・リサーチを独自に実施。その世代の人々の「学び」に対する意識や、取り組みの実態を探ってみました。

前回、「先々の生活に不安を感じているのに、仕事の勉強をしない50代が多い」ことを指摘し、それは好ましいことではないという見解を述べました。しかしながら、50代にも少数ながら「学び」に前向きな人たちがいることは、データにも表れています。

質問:定年後に備えて、今、仕事に関する勉強をしていることはありますか?

では、この少数派のマナビビトたちは、具体的にどんな勉強をしているのでしょうか。アンケートでは、フリーアンサー形式で「どのような勉強をしているか」を記入いただきました。マナビビトを志す方々のために、回答内容を紹介していきます(50代の方々のための参考情報ですが、40代の方々や定年後の皆さんにも参考にしていただけると思います)。

■ 類型1:資格の取得

「仕事の勉強=資格取得の勉強」というイメージも手伝ってか、回答の半数近くが、資格取得に関わるものでした。どんな資格なのかを明確に回答していない場合も多かったのですが、具体的に記入されたものとしては、下記のようなものがありました。
回答例:司法書士、社会保険労務士、中小企業診断士、介護福祉士、保育士、教職

■ 類型2:語学(英語)の習得

英語の資格についで回答が多く見られました。仕事に直結しない、自己啓発的な学習の場合もあるかもしれませんが、下記のように、明確に仕事と関係づけている回答も散見されました。
回答例:英文翻訳、英語を勉強して仕事の幅を広げようとしている

■ 類型3:ビジネスの実務力強化

再就職をめざす人も多いので、当然ながら、実務力を高める勉強をしている人も見られます。新たに学ぶというよりは、知識の高度化・ブラッシュアップを目的としていると思われます。
回答例:経営全般、金融機関経営、財務、監査員資格の維持のための勉強

■ 類型4:専門性の強化

詳しいバックグラウンドがわからない回答が多いのですが、これまでの専門領域を深掘りしたり、幅を広げたりする学びと考えられます。
回答例:バイオ、生薬の調剤、ビルメンテナンス

■ 類型5:独立・起業のための学び

独立し、自分で事業展開をするための勉強をしている人も、少数ですが存在します。専門性に関わる学びと、経営に関わる学びの双方が必要となります。
回答例:現在の仕事で独立するための勉強、海外での起業例の研究

■ 類型6:教養的な学び

特定の仕事のためというよりは、人間としての幅を広げたり、視野を広げたりすることを目的とした学びに取り組む人も見られました。
回答例:心理学、あらゆる職業に対応できるように幅広く見聞を広めている

少ない回答数(39件)でありますが、その割には、「学ぶテーマの広がり」が示されているように思います。どの程度の勉強をされているかは判断しようがありませんが、勉強を開始しているだけで、十分に立派だといえるでしょう。

人生100年という言葉を踏まえれば、50代は後半戦のスタート地点に過ぎません。「もう自分に学ぶことなどない」と考え、勉強しないでいたら、人生の半分は停滞と下降の中で過ごすことになりかねません。あなたは、そういう人生に耐えられるでしょうか。

50代でも60代でも、遅すぎるということはないのです。大切なのは、学びの必要性に気づいたら、すぐに行動を起こすこと。薄い入門書の1冊でもいいから、とにかく読み始めること。こうした積極性が、超高齢化社会を生き抜くには不可欠ではないかと思われます。


マクロミルのモニタ会員に対するインターネットリサーチ
2018年03月14日(水)~2018年03月15日(木)実施
実施対象者:50代正社員 n=309(うち男性n=206、女性n=103)

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