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生活
2018年07月26日

みんなはどうしてる?学び編vol.1

みんなはどうしてる?定年後のリアルな事情を徹底解明!(学び編)vol.1

先々は不安でも、なぜか学びに不熱心な50代 2018.07.26働く


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高齢化が進展するのに伴い、できるだけ長く働き続けることが不可避となってきている昨今、50代以上の人々の「学び直し」を求める意見が多くなっています。「50代にもなって勉強なんかしたくない…」といった甘い意識では、もはや生き残れない時代なのです。本サイトの運営機関である一般社団法人定年後研究所では、50代(定年前)と60代(定年後)の方々を対象とするネット・リサーチを独自に実施。その世代の人々の「学び」に対する意識や、取り組みの実態を探ってみました。

高齢化が進んだことで、全世代で「老後のお金」に対する不安感が高まっています。90歳まで生きることが珍しくない現在、60歳で仕事を辞めてしまえば、30年近くを年金頼みで暮らすことになります。年金制度を含む社会保障制度に全幅の信頼が寄せられればいいのですが、おおもとの国家財政が危ういとされているのですから、「不安になるな」という方が無理な話です。

こうした不安感は、もちろん50代にもあります。というより、もっとも強く感じている世代ということができるかもしれません。それが、下記の50代(正社員)を対象としたアンケートの回答にも顕著に表れています。

質問A:定年後の収入に不安を感じていますか?

これを見ると、50代の8割以上が不安を感じていることが分かります。もちろん、それぞれの置かれた状況や、個々の性格の差などによって、不安の感じ方に強弱はあるでしょう。それでもこの比率は十分に高いといえます。

人は不安を感じたときには、不安を払拭するためにしかるべき「努力」をするはずです。20代や30代の企業人がこのような状況にあれば、最初に考えるのは「自分を成長させること」でしょう。先々の「お金」が不安ならば、もっと稼げるようになるしかありません。稼ぐためには、会社でより高い成果を出すしかなく、そのためには自分を高めるしかないのです。そうした「健全な努力」を、普通の若手企業人ならば考えるはずでしょう(転職や起業もあるかもしれませんが、それならば、なおさら「成長努力」が不可欠となります)。

ところが、50代になると、そういう発想はしないようで、発想したとしてもほとんどが実行に移していないのです。それが、下記のアンケート結果に明確に示されています。

質問B:定年後に備えて、今、仕事に関する勉強をしていることはありますか?

もちろん、成長を可能にするのは、必ずしも勉強だけではありません。しかし、有力な手段であることは確かですし、その比率が13.6%しかないというのは、成長努力をしている人が非常に少ないことの証拠といってよいでしょう。不安なのに、それを取り除くための最有力手段である「勉強」に、ほとんど着手していない。それが50代の現実なのです。

では、先々の「お金の不安」の払拭に向けて、どんな「努力」をしているのでしょうか。質問Cへの回答結果が、相当すると考えられます。

質問C:経済面で定年後に備えて何かやっていることはありますか?(いくつでも)

特に回答の多い、預貯金・金融商品・生活費の抑制…どれも老後への備えとして重要です。しかし、今現在の50代の立ち位置を考えたとき、これが「不安への対応策」であるとしたら、あまりにも不十分なように思われます(莫大な資産があれば別ですが・・・)。

普通の企業人にとって、老後資金の不安に関する対応策のファースト・チョイスは、どう考えても「働き続ける」ことであり、50代のなすべきことは、定年後も仕事が確保できるよう、自分を成長させることです。お金の勘定は二の次でよいでしょう。

今回のアンケート結果は、超高齢化社会を生き抜くために、50代の意識を根本的に見直す必要があることを示唆しているといえるでしょう。


マクロミルのモニタ会員に対するインターネットリサーチ
2018年03月14日(水)~2018年03月15日(木)実施
実施対象者:50代正社員 n=309(うち男性n=206、女性n=103)

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