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1.「50代シンドローム」

-「50代シンドローム」とは-
ビジネスパーソンが50代になり、「役職定年」、「50代での出向」、「希望のセクションからの異動」 などを経験することによって、「働くことに対するモチベーション」が下がる傾向があることが明らかになりました。定年後研究所ではこの現象を「50代シンドローム」と呼んでいます。

 


■ 50代シンドローム(1)役職定年
経験者の約4割(36.4%)が「モチベーションダウン(やる気の低下)」を実感

今回の調査では、50代男性ビジネスパーソンのうち、5.5%の人が「役職定年」をすでに経験していることが明らかになりました。(図1)

図1:「役職定年」経験率 (男性 n=1,000)

「役職定年」経験者(55人)に、「役職定年」になったときの気持ちを聞いたところ、「モチベーションダウン(やる気の低下)」と回答した人が最も多くなりました。全体の約4割(36.4%)が「モチベーションダウン(やる気の低下)」を感じています。

次いで、「安堵(ほっとした気持ち)」(27.3%)、「自由を感じる」(21.8%)と、解放された気持ちを抱いた人もいますが、それ以外は、「あきらめ」(20.0%)、「さびしい・孤独」(16.4%)、「喪失感」(14.5%)など、ネガティブな気持ちが続いています。(図2)

50代が経験する「役職定年」は、「モチベーションダウン」をはじめ、ネガティブな感情をもたらしていることが明らかになりました。

図2:「役職定年」がもたらした気持ち(上位10項目)

 


■ 50代シンドローム(2)50代での出向
経験者が感じた気持ちトップ3は、「モチベーションダウン」、「あきらめ」、「さびしい・孤独」

50代男性ビジネスパーソンのうち、「50代での出向」経験者は約1割強(11.9%)。(図3)

図3:「50代での出向」経験率 (男性 n=1,000)

「50代での出向」を経験した50代男性が感じた気持ちは、「モチベーションダウン(やる気の低下)」、「あきらめ」(ともに23.5%)、「さびしい・孤独」(16.8%)、「つまらない」(16.0%)など、ネガティブな感情が上位を占めています。(図4)

(図4)「50代での出向」の経験がもたらした気持ち
50代での出向を経験した男性(n=119)

 


■ 50代シンドローム(3)希望のセクションからの異動
「役職定年」、「50代での出向」よりも、「モチベーションダウン」を感じる人が多い

50代ビジネスパーソンのうち、「希望のセクションからの異動」の経験者は、50代男性の32.3%、女性の20.2%。男女とも2割以上が経験しています。(図5)

(男性 n=1,000)
(女性 n=500)

(図5)「希望のセクションからの 異動」経験率

「希望のセクションからの異動」がもたらした気持ちは、男女とも「モチベーションダウン(やる気の低下」(男性40.9%、女性46.5%)が最も高く、「役職定年」「50代での出向」に比べて、最もモチベーションダウンの高い経験になっています。

男女別でみると、男性は「モチベーションダウン」(40.9%)、「あきらめ」(27.6%)、「つまらない」(22.0%)の順となっていますが、女性は「モチベーションダウン」(46.5%)、「あきらめ」(30.7%)、「無念」(22.8%)の順となっています。女性の方が男性よりも「モチベーションダウン」を感じる割合が高くなっています。

一方、「わくわくする」「自由を感じる」といったポジティブな気持ちは、男女ともに約1割あるいはそれ以下にとどまっています。

(図6)「希望のセクションからの異動」の経験がもたらした気持ち
希望のセクションからの異動を経験した男性(n=323)、女性(n=101)

 


2.50代会社員の「役職定年」がもたらす経済的損失 へつづく
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