定年後は「個で生きる人生」です。ひとりひとりが、自分の頭で考えて道を見いだし、自分の足で一歩ずつ前に進んでいく。組織から離れてしまえば、それが当たり前の「人生の歩き方」となっていきます。

しかし、だからこそ「仲間」は大切だと考えます。仲間の存在がないと、一歩も前に進めないようなときが、必ずや人生にはやってくるからです。

不安や孤独感に襲われることもあるでしょう。自分では解決できない難題にぶつかることもあるかもしれません。そうした人生の「壁」にぶつかったとき、それを乗り越える力を与えてくれる仲間がいるかどうか。「個で生きる人生」だからこそ、前に進んでいくためには仲間の存在がとてつもなく貴重なのです。

会社に入ってから定年までの期間、交友関係の中心は、「同僚」や「仕事関係者」となります。もちろんその中で「生涯の仲間」と呼べる人に出会うこともあります。しかし仕事上のつながりは定年とともに希薄化してしまうため、気がつけば「ひとりぼっちの定年後」となっているケースが多いことも事実です。

できれば定年前から、仕事上の交友関係とは別に、生涯の仲間づくりを始めた方がよいのではないでしょうか。それは、多くの先輩たちが口をそろえて言うことでもあります。興味・関心が近い人、志が近い人、自分に元気を与えてくれる人…生涯付き合えそうな人を、会社の枠を飛び出して探すことが大切なのです。

私たちは、本サイト（定年3.0）において、「テーマで集まろう！」をコンセプトに、50代以上の方々の「トモヅクリ」を支援したいと考えています。興味・関心や志が近い人同士の中で、ひとりでも多くの人が、「生涯の仲間」を見つけ出してほしい。そんな願いをこめて。

一般社団法人　定年後研究所