1. HOME
  2. ライブラリ
  3. 50代のコミュニティが一万人に
生活
2019年05月22日

50代のコミュニティが一万人に

自走人生のススメ vol.16:50代のコミュニティが一万人に 2019.05.22定年後入門


[top_taglist]

定年後研究所が、ポータルサイト『定年3・0』の中で運営している“50代のための語らいの場”「50’sコミュニティ」=イラスト。昨年7月の開設からの参加者がまもなく一万人を超える。

当研究所で調査したところ、「定年後人生のロールモデルがいない」と答えた50代会社員が7割近くもいることがわかった。

いまどきの50代は、ひとりで悶々と悩んでいるのではなかろうか。「仕事」「家族」「お金」「健康」など、50年生きたからこそ抱える、たくさんの「モヤモヤ」について同世代で語り合い、知恵を出し合い、スッキリと見晴らしてもらえたら……という思いで開設した。

『50’sコミュニティ』の男女比は半々。年齢制限は設けていないため、50代以外の人もも参加できる。現在は50代(38%)、40代(22%)を中心として、20代から70代まで幅広い年齢層で構成されている。

「60、70代は、まさに「定年後の人生を送っている先輩(ロールモデル)」として、有益な体験談を投稿してもらっている。また、「両親が50代なので、いろいろと“生の声”が知りたくて参加しました。」という20代の人や「特定の組織に属していないので、共通のテーマで会話する知人が少ないです」という50代の個人事業主の方もいる。

「50’sコミュニティ」は、“あす美”さんというファシリテーターによって進行されている。あす美さんは、「夫と高校生の娘、中学生の息子の4人と猫1匹と暮らしています。夫が50代で、定年のことが気になってきていますが、定年後の暮らしについて、夫とあまり話せていません。定年後の暮らしについて、このコミュニティでみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。」という設定だ。

現在、あす美さんが参加者に呼びかけているのは、「今までの人生の中で、人から言われた言葉や、もらったアドバイス、本や映画などから心に残った一言など、あなたの価値観や行動を変えたり、自分を動かすきっかけとなった言葉やアドバイスを教えてください。」という“語り合いのテーマ”だ。

多いのが「恩師からの言葉」だ。
・今日という日に2度と戻ることはできない。だから一日一日を大事にしなさい。
・毎日毎日たきぎをくべろ。
・人生は努力と機会の両輪である。
・みんなあなたと同じように不安なんだよ。
 会社で先輩などからもらった言葉も多い。
・仕事は「単業」で。(気を抜かず、誠心誠意で取組む)
・忙しい時ほど落ち着け。
・聞くのは一時の恥じ聞かぬのは一生の恥じ。

“人生という街道の宿場町”のような「50’sコミュニティ」。あなたも一度訪ねてみてはいかがだろう。

夕刊フジで毎週金曜日に連載中


50’sコミュニティはこちら


得丸英司(とくまる・えいじ)
1957年生まれ。「一般社団法人定年後研究所」所長。星和ビジネスリンク取締役常務執行役員。
大手生命保険会社で25年にわたり、法人・個人分野のFPコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事、慶應義塾大学大学院講師などを歴任。日本FP協会特別顧問。

ページトップに戻る