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生活
2019年05月13日

「書く」を楽しむ!芸術品のような文具たち〜ガラスペンとインク〜

「書く」を楽しむ!芸術品のような文具たち〜ガラスペンとインク〜 2019.05.13定年後入門


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「ガラスの透明感とうねる模様の繊細な美しさ。見ているだけでうっとりとしてしまう、まるで芸術品のような文具、ガラスペンをご存知だろうか。

ガラス製の筆記具で、いわゆる「つけペン」同様インクに浸して使う。先端に幾筋もの溝が彫り込まれており、毛細管現象によってインクが吸い上げられるのだ。すぐに乾いてしまうだろうと思うかもしれないが、決してそんなことはない。螺旋を描く溝はたっぷりのインクをふくみ、葉書1枚分ほどはストレスなく書くことができるのだという。

手入れも簡単だ。使ったあと水で洗い流し、やわらかい布で拭き取るだけでいい。万年筆のように内部にインクが入るわけではないので毎回手入れしていれば気軽にインクの色を変えることができる。相手や気分に合わせて、インクを選ぶのも楽しい。

本記事では2つの国産のガラスペンを紹介する。どちらも一本一本職人が手作りしているため高品質で、しかもかぎりなく美しい。

ガラス工房 まつぼっくり

ペン以外にも様々なガラス工芸品を製作する職人、松村潔氏が作る愛らしいガラスペン。

写真提供:http://www.matsu-glass.com/(上の画像は「マカロンシリーズ」青)

現代的なデザインのものが多く、シンプルな透明軸からパステルカラー、繊細な雲母入りまでバリエーションも豊富。どれも繊細で可愛らしく、思わず全種類揃えたくなってしまう。

デザインだけでなく、書きやすさを追求している点も魅力的。長く、快適に書けるように工夫されているという。軸が空洞になっているものもあり、ガラスペンとしては驚くほど軽いため、手が疲れにくいのも特長だ。

好みと用途に合わせ、自分にぴったりの一本を探すことができるだろう。ペンハウス(通販)、E4ショップ(通販)、神保町いちのいち各店舗(三省堂書店)、小樽大正ガラス館(月下美人ショップなど)、北海道コーチャンフォー各店舗で取り扱い中。

菅清風

京都のガラス工房ほのおで制作されるこだわりのガラスペン。

写真提供:http://www.ntv.co.jp/burari/060923/info04.html(上の画像は「加茂の流れ」)

一般的なガラスよりも高温で焼成され、加工の難しい硬質ガラスで作られている。一般的なガラスペンはペン先が摩耗・破損することが多いが、こちらは耐久性が高いのが特徴だ。さらに永年補償制度があり、通常使用の範囲で破損した場合は無償で修理することができる。熟練の職人の技術と自信があるからこそできる技だ。

複雑な模様はまるで流れる水のようで、見ていると吸い込まれてしまいそうなほどに美しい。さらに高度な技術により非常に使いやすい一品になっている。書きものの楽しさを存分に味わうことができるはずだ。

風格と気品があり、置いておくだけでも机上を華やかにするガラスペン。だが書き味も面白く、使うほどに愛着がわく品でもある。ちょっとした書き物に、大切な人への手紙に、積極的に使っていきたい。

そんな時、お気に入りのインクを一緒に用意しておくとますます使う時間が楽しくなるだろう。続いてガラスペンにぴったりの、こだわりのインクを紹介する。

エルバン 香りつきインク

書くたびにほのかに香りが広がる、ロマンチックなインク。

エルバン公式オンラインショップ

ローズレッドやアップルグリーン、ヴァイオレットパープルなど華やかな色がそろっており、発色も鮮やかで美しい。ボトルデザインもシンプルでかわいらしいため、さりげなく机の上を彩ってくれるはずだ。やわらかな香りに包まれれば、書く時間がますます優雅な、ときめくものになるだろう。また、手紙を書く時に使えば、封を開けた時にほんのりやさしく香るという。想いを込めて、香りとともに手紙を届けよう。

PILOT iroshizuku(色彩雫)

日本の美しい情景から色の名をとった、味わいのあるインク。

商品情報

青い色が豊富で、「朝顔」「紫陽花」「孔雀」「紺碧」「月夜」など微妙な色合いの違いにときめいてしまう。日本語の持つ美しさをあらためて実感させてくれる一品だ。赤系、橙系、紫系などカジュアルな色も揃っているので、プライベートな書き物を楽しむこともできる。公式HPから様々な色の紙と合わせたときの発色を見ることができるので、こだわりながら大好きなひと瓶を見つけよう。

詩や小説を「書く」、手紙を「書く」、何かを書くというのはとても豊かで創造的な行為だ。繊細に輝くガラスペンをこだわりのインクに浸して、独特な書き味に夢中になる。筆記具にこだわって、心ときめく一品を見つければますます濃密で楽しい時間を過ごせるだろう。

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