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生活
2018年12月03日

小島貴子の人生100年時代の生き方・楽しみ方 vol.3

小島貴子の人生100年時代の生き方・楽しみ方 vol.32018.12.3先輩に聞きました


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40歳からの薄い繋がりが後半人生を豊かに

私達は、どうしても同じ価値観・似たような思考・嗜好・志向の人間と一緒に居ることが安心であり、親しくもなります。

しかし、40代へ突入したら、新しい後半戦の準備として「今までとは違った人間や環境」へ興味を持ってみましょう。
実は、人間の価値観や思考性は、親からの伝承であり育った環境から生まれています。40歳を迎える頃には、親の生きてきた社会とも大きく変わり、自分自身も様々な経験や学習で独自の価値観を形成しています。これが本当の意味での自立です。

やっと40歳で自立?そうなんです。40歳からこそが、自分に正直に素直な人生を思い描けてそして行動出来る年齢なのです。ただ、その時に家族や社会的な責任も生まれているので、「すべてをリセット」という訳にはいかないでしょう。

でも、人生の後半生は、存分に新しい事へ挑戦出来る時間も余裕も、そして自分の意志を通せるでしょう。その準備を始めるのが、40歳からです。そのためには、「ストレス」のレッスンが必要です。新しい環境・人間関係は、正直ストレスです。ですが、後半人生には、今まで想像しなかったことが次々に起きる可能性が大きいのです。ですから、40歳から徐々に自分にとって「楽」「楽しかった」事から、「未知」「無知」の世界へ首を突っ込んでみてください。

私の知り合いは、55歳の定年から、一念発起して「税理士」へ挑戦しました。それは、18歳の時に、挫折した経験を思い起こしたからです。
人生に「もう」も「だって」も要りません。
後半をワクワクするために、新しい緩い繋がりを自分から作ってみましょう。

次回へつづく

(文 小島貴子)

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小島貴子

小島 貴子
東洋大学理工学部生体医工学科 准教授
1958年生まれ。埼玉県庁職業訓練指導員、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任准教授、東洋大学経営学部経営学科准教授などを経て、現在に至る。多数の企業で採用・人材のコンサルタントおよびプログラム作成と講師を務める。多様性キャリア研究所所長。株式会社Ageless社外取締役。『女50歳からの100歳人生の生き方』(さくら舎)など著書多数。

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