1. HOME
  2. ライブラリ
  3. 仕事は幾つあってもいい!100年時代のビジネスライフvol.1
仕事
2018年10月22日

仕事は幾つあってもいい!100年時代のビジネスライフvol.1

仕事は幾つあってもいい!

100年時代のビジネスライフvol.12018.10.22働く


[top_taglist]

局アナとしてのサラリーマン生活20年を経て、独立後10年が過ぎました。新しいビジネスを模索する中で、サラリーマン時代にはおよそ経験できなかったことを様々経験してきました。結論から言うと、ベンチャー企業をゼロから立ち上げ、ビジネスの規模を大きくすることがいかに容易ではないかということがどれだけ難しいかよく分かりました。

「自動的にお給料が振り込まれる勤務生活」から「自分で稼ぐ自営業」への転換は、色々な場面でマインドセットが日々必要な10年ではありましたが、20年テレビ業界に身を置いてきた者として、マスコミとの関係が薄い企業や個人に対し、自分のこれまでの経験を活かし、コンサルタントできることにも気づき、それが仕事に繋がることを知りました。

10年の独立自営経験を経て辿り着いた、100年時代を生きるこれからのシニア世代に提案したいことがあります。「仕事は幾つあってもいい!」「稼げる肩書きは幾つあってもいい!」終身雇用に守られた働き方が当たり前だった時代に就職し、現代を生きる定年前後の方々に声を大きくして提言したいと思います。

「自分の能力・知見で対価を稼げる人になろう。肩書きは幾つあっても邪魔にはならない!」30~40年前の入社当時に試算した年金・退職金が大幅に少なくなっていることに愕然としていませんか?

たとえば、

・知人・友人から法人顧問などの肩書きをもらうことを受け身で待っていませんか?
・100歳まで生きた場合の金銭的不安から目をそらしていませんか?

「定年後はボランティアとして社会貢献を」と無料で奉仕することも素晴らしいと思いますが、「働いて稼ぐことも社会貢献に繋がる」と言えるのではないでしょうか?

一人一人が対価を得る仕事をすることで、生き甲斐や幸せ、さらには幸せなコミュニティ・国づくりの第一歩となるのではないでしょうか?定年以降のシニア達が稼ぎ、年金への課税以上に納税できたとしたら、それこそ社会貢献ではないのではないでしょうか?自分が弱者に転じる時まで、元気に働けるうちは「無理することなく、生き甲斐程度に」頑張って幾つも仕事を持ち、一生働くことも人生の選択肢として考えてみてはどうでしょう。

そのために必要なことは、まさに時流にのったキーワード「働き方改革」です。定年世代こそ自分なりの働き方を模索するべきだと思います。働く場所に縛られず、週5日8時間労働に縛られず、対価が得られることを自由にしなやかに追及してみてはどうでしょうか。

定年世代の「働き方改革」として、「スラッシュ」で区切れる「対価を得られる仕事上の肩書き」を複数持つ50代以上の人というのがポイントです。そしてこれこそが定年後研究所が目指す「自走人生」の在り方のひとつです。

まずは一人一人がいかに自由に楽しく息長く「対価を得て働ける」世の中を実現できるか、国や地域の経済政策を待っているのではなく、自分改革から始めてはどうでしょうか。世界で最初に超高齢化社会を迎える日本が、やがて世界に誇れる人的資源を蓄えた国になると信じています。すでに「スラッシュ」な働き方を実践しているロールモデル達を次回より紹介していきます。

(文 槇 徳子)

槇 徳子(まき のりこ)プロフィール
1964年 名古屋市出まれ。
慶応義塾大学卒業後、名古屋のCBC(中部日本放送)、テレビ東京で合計20年局アナとして勤務。テレビ東京ではニュースモーニングサテライト、クロージングベルなど主に経済・金融情報番組に携わる。
2007年に円満退社の後2008年に株式会社エムシーストラテジーを立ち上げ、PRコンサルタント業に転身。マスコミに「もっと出るべき」経営者や研究者の活躍をサポート、これまで法人では延べ50社以上と契約、個人10人以上のメディアリレーションに携わる。
独立して10年の経験を活かして、人生100年時代に現役シニアを目指す人達の役に立ちたいと目下画策中。
[taglist]

ページトップに戻る