Active Brain CLUB vol.53:子どものやる気スイッチはどこにあるの?2020.02.07定年後入門

成績が思うように伸びない、勉強をしない子どもに対して、「我が子のやる気スイッチはどこにあるの?」と、お嘆きの方もいるのではないでしょうか。

勉強の動機付けには、「勉強することが楽しい」「できないことができるようになりたい」といった「内発的動機付け」と、「親や先生に叱られたくない」「志望校に合格するため」といった「外発的動機付け」があります。

「内発的動機付け」と「外発的動機付け」は、双方とも「線条体」という脳の中心部の近くにある領域が関係していると言われています。「線条体」は、主に運動機能に関係している領域ですが、意志決定にも関わっているため、ここがいわゆる脳のやる気スイッチと考えられています。また「内発的動機付け」は大脳右半球の前頭前野が、「外発的動機付け」は前頭葉下面にある眼窩前頭回が、それぞれ特異的に関与することもわかっています。

ただし、いくら「外発的動機付け」でやる気にさせたとしても、それほど効果が上がらないと言います。それは「内発的動機付け」が高いほど、「線条体」が活動することがわかってきたからです。

これを実証する東北大学加齢医学研究所と仙台市教育委員会の「動機付けと学力の関係」についての調査研究があります。

「内発的動機付け」が高く「外発的動機付け」が低い群の全教科の成績が一番高いという結果が出ています。一方成績が低かったのは、「内発的動機付け」「外発的動機付け」ともに低い群と、「内発的動機付け」が低く「外発的動機付け」が高い群でした。

この調査研究の結果からわかるように、子どもをやる気にさせて学力を伸ばすには、「内発的動機付け」を高くすることが大切だということです。子どもが勉強すること自体に楽しみや価値、やりがいを見つけられるようなサポートをすると、自ずと成績アップにつながるのではないでしょうか。

掲載元「監修:川島隆太博士(株式会社NeU 取締役CTO、兼東北大学教授)」


脳を計りながら鍛える“最新”脳トレ 川島隆太博士が開発!詳細はこちら