小島貴子の人生100年時代の生き方・楽しみ方 vol.2
現時点で40歳の人は、女性で87歳、男性で82歳が平均寿命と言われています。医学の発展も凄いので、もっと長生きするでしょう。
精神分析のユングは40歳を「人生の午後」と言いました。人生80年を24時間の一日に擬えて考えてみましょう。午前0時にオギャーと産声を上げて、午前6時が20歳です。午前9時が30歳。そして正午が40歳。「不惑」「ミドルライフ・クライシス」「中年の危機」という人生の過渡期にあたります。自分の人生を一度立ち止まり「このまま、進むのか?いや、違うかも?」と色々な事を考えて悩む歳でもあります。それが40歳です。
「わぁ~人生の半分が過ぎちゃったの?」
「まだまだ、これから40年以上ある!」
あなたは、どちらですか?ネガティブな気持ちでハラハラしていますか?ポジティブな気持ちでワクワクしていますか?
根拠なくワクワクすることは出来ません。ただ、ネガティブな情報からだけで考えると人生の後半戦は、正直暗くなってしまいます。
では状況的に暗い未来をどうやったら、明るい気持ちになれるのでしょうか?それは、「老後」「高齢者」「余生」という今までの価値観で未来を捉えない事です。世界でまだどの国も迎えていない100時代を迎える日本を生きているのですから、過去に捉われずに考えていきましょう。
まず、自分がこれから心身ともに健康であるための生活が未来を作るのです。そして、強い繋がり(家族・友人・今の仕事関連等)だけでなく、弱い繋がりを意識的に作っていく事を40歳から強烈に意識と行動へ移していきましょう。
次回は具体的な事例をお話します。
(文 小島貴子)

- 小島 貴子
- 東洋大学理工学部生体医工学科 准教授
1958年生まれ。埼玉県庁職業訓練指導員、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任准教授、東洋大学経営学部経営学科准教授などを経て、現在に至る。多数の企業で採用・人材のコンサルタントおよびプログラム作成と講師を務める。多様性キャリア研究所所長。株式会社Ageless社外取締役。『女50歳からの100歳人生の生き方』(さくら舎)など著書多数。